クリックして表示される300万画素の写真は、
自作ソフトで「縮小(バイリニア)+軽いシャープネス処理」だけしてあります。
F50fdの「3M(300万画素)モード」設定で撮ったものとほぼ同じ感じだと思います。
上の写真(「鴨もお花見」)の
等倍画像(1200万画素)はこちら
※
印刷向けです。
F50fdの等倍画像は、クッキリ感があまりなくパソコンでの鑑賞には向きませんが、
それが正常(自然)です。
一眼タイプの高画質デジカメでも同様です。
等倍画像をノイズ処理+シャープネス処理を多く掛けて見栄えを良くしているデジカメは、逆に
要注意。縮小や印刷をしたときに、柔らかさや写真の空気感が大きく減少します。
詳しくは、去年執筆したものですが、下のリンク先を見てください。
「等倍画像」に物申す!
「画像」を撮るのではなく、「写真」を撮る。
「画像」を鑑賞するのではなく、「写真」を鑑賞する。
後発売機のF100fdの、より広いダイナミックレンジはうらやましいですが、
今回の桜を撮ってみて、
F50fdにしか出せない「味の深い空気感」が出せた気がします。
次に出るであろう?F100fdのマニュアル強化版デジカメも、等倍画像なんて気にせず
「実使用(印刷・縮小鑑賞)時の画質」を重視して欲しいと勝手に願っています。
(レンズも無理せず35mmが使いやすいように思います)
少し慣れるだけで失敗写真も少なく、素晴らしい道具のF50fdですが、
全てが成功写真になるわけではなく、わずかなクセもあります。
使い込んできてわかったのですが、だいたい5mぐらいの距離でピントを合わせた近距離の風景を
撮ると左右端(7m前後)の部分が被写界深度からちょうど外れて、若干汚くボケが始まります。
(絞りF5.0前後で撮った場合。うちの固体は右側のボケのほうがやや汚なめです。
F50fdはレンズの構造の問題か、右側のボケ始めが綺麗にならない固体が多いようです)
それでもL版印刷や、PCディスプレイサイズ(130万画素程度)では全くわからないので
そういう写真が撮れた場合(頻度は少ないです)、拡大は130万画素程度で我慢です。
(うちのF50fdは初期不良で交換してもらった2台目で、最初に買った固体はL版サイズでも
目を凝らせばわかってしまう範疇だったので、交換してもらえました)
※個体差もあると思いますし、厳しく見た上でのことですので大きな問題ではありません。
被写体が近いときの背景や、上の写真のような遠景は大きなサイズで見てもバッチリです。