「F31fd」等の600万画素機では150万画素前後まで縮小しないと、「F50fd 300万画素写真」
のように綺麗に色まで解像された写真にならないため、2Lサイズ以上への印刷や、
ハイビジョンクラスのディスプレイでの鑑賞には、「質の高い画素」の数が足りません。
(ただし普通に鑑賞するぶんには充分な質と思います)
「F50fd」は、ISO400まで常用できる感度+手ぶれ補正があるので、野外での撮影では、おそらく
ほとんどの方が不自由しないと思います。ISO800では「F31fd」と比べると光の当たっていない
部分(暗部)にノイズが目立ちます。(ただし普通に鑑賞するぶんには充分な質と思います)
※ちなみにISO800のL版印刷なら「F31fd」よりも「F50fd」のほうが立体感のある「写真に見える写真」
と言えるかもしれません。そのあたり好みがあると思うので、必ず自分の目で確認なさってください。
ISO1600で印刷もしたい場合は「F31fd」の一択だと思いますが、ISO800なら一長一短があります。
ブログに添えるサイズを撮ることが多い方は、「F50fd」のISO6400(横320程のサイズに縮小する
と充分な画質で、カメラ内でも簡単に縮小できます)が緊急時に役に立つと思います。
解像度も感度も「大事なのはバランス」だと思います。
解像度についても、デジカメで使われているCCDは「1つの画素で1色(赤青緑のどれか)」の
諧調しか読み取ることができないので、A4サイズの印刷(色まで解像された綺麗な600万画素
が必要)まで考えると、2400万画素ぐらいまで増やすことは、画質向上の実用的な意味が
しっかりとあります。
(※レンズの限界(F5.0ぐらいまでは絞りたい)を超えてしまうのは駄目ですが)
「F50fd」のように「ISO400まで綺麗(個人差はあり)」なら、今回、超美麗なA5印刷が可能
になった画質(色の解像もされた300万画素)は、現状では素晴らしいバランスだと思います。
一方で、「感度を優先にしたバランスの機種」も、別機種で出してもらえると
皆嬉しいのではないでしょうか。
それから室内での利用だと、お子さんを撮る方が多いと思うのですが、
「AF(オートフォーカス)の速さと正確さ」が、微妙な画質差よりも大事かもしれません。
「F50fd」は、顔キレイナビ(顔を自動検出して速攻でそこにピントを合わせる)の精度や
AFの速度(パフォーマンス設定で「AFスピードアップ」で更に)など使い勝手も上がっています。
特に顔キレイナビを使うと「顔の明るさも最適になり、質の高いスナップ写真になります」。
私は、ISO800までの画質(特に色と解像力)と手ぶれ補正、顔検出、
そして持ち歩きやすいデザインで「F50fd」に決めました。
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