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『でじかめ温泉』
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「シャープネス処理」が強すぎた場合の副作用について


それではまず、下の2つの写真をご覧になってください。同じ写真ですが、シャープネスを掛ける強さを変えています。

FinePix F50fd (ISO100) 105mm F5.1 1200万画素から縮小し、「弱めのシャープネス」だけ掛けたものです。

↑弱めのシャープネス。主役の被写体(ピント付近)をキリっとさせるぐらいの弱めです。掛けていない状態はこちら
 パナソニック「FX-35」「FX-500」やペンタックス「W60」、フジ「Z250fd」「Z200fd」等もこの感じに近いと思います。
 一眼タイプの高級機も、「各メーカー主要機種全て」がシャープネス処理は弱めです。


FinePix F50fd (ISO100) 105mm F5.1 1200万画素から縮小し、「強めのシャープネス」だけ掛けたものです。

↑強めのシャープネス。フジ「F200EXR」「F100fd」「F60fd」「F31fd」「F30」やキヤノン「G9(ノーマル設定)」等に近いかもしれません。

2枚を見比べてみてどうでしょう?

当然なのですが、下(強め)の写真のほうが全体的にシャープに見えます。写真の部分部分(画像)だけを見て、画質の評価を下してしまうと、下の写真(強め)のほうが良い感じもします。ですが、1枚の「写真」として鑑賞すると、遠近感が破綻しています。

破綻していない、上(弱め)の写真を見てください。「真ん中の@Homeの看板」にピントを合わせてありますので、その近辺はしっかりとシャープです。そこから奥のほうに行くに連れてだんだんと「レンズのボケ」が始まっています。それによって、「左上の遠くの街並み」が、きちんと遠くにあるように見えます。そして、「右側の『コジマ(太陽マークの看板)』と、その奥にある『水色の橋』との遠い距離感」が自然に出ています。

それが、下(強め)の写真ですと、強いシャープネス処理で「レンズのボケ」がつぶされてしまって「建物など全てが手前に迫って来るような、少し不自然な雰囲気(不自然な遠近感)」になってしまっています。パンフォーカス(ピントが広範囲に合う)レンズ的な写りですが、レンズによる「自然なパンフォーカス感」とは違って、「輪郭強調で手前に飛び出してくる感じ」になってしまうので、不自然さが出てしまうのだと思います。

不自然な写真は、パッと見のインパクトはありますが、しばらく見ていると疲れます。
                                                                               2008.7.14更新

 
ノイズ除去処理が強すぎた場合の副作用について
「FinePix F100fd(ノイズ処理強)」と「FinePix F50fd(ノイズ処理弱)」の写真を比較。

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