スマートフォン”docomo Xperia XZ2 Premium”の修理記

症状: 寒さ(低気温での動作不良)によるゴーストタッチ現象
  


2019年2月7日

昨年の夏に購入して気に入りのスマホ「Xperia XZ2 Premium」が12月辺りから

夜寒い場所で使っているときに、ゴーストタッチ(勝手に画面がタップされてしまう)現象が
頻出してしまうようになりました。

ネット上(ツイッターや掲示板など)を見渡すとこの機種で同じ症状で困っている人が
結構たくさんいました。

そこで先日(1月下旬)、修理に出したのですが

「検査の結果異常なし」 とされて直らずに帰って来てしまいました。

修理で直ったという方もいたので、メーカーさんはこの症状を把握しているのだろうなと思ったので
私がより細かい症状の再現方法を書かなかったのも失敗でした。

残念な気持ちと共に、自分の「デバッガー魂」に火が付きました!笑

このゴーストタッチの症状が、出る時と出ない時の環境差を、
寒さに負けず外で数時間、色々と実験して、原因と確実な再現方法を探ってきました。

そして2回目の修理申込みへ!

探った結果、今度こそ修理の検査員の方にも症状が再現してもらえると思っています。

症状の原因
・端末が冷えきった状態でのみ発生。※寒い場所でも、暖かい部屋からの移動直後では症状は起こらない。寒い場所へ移動後50〜60分経ってから頻出し始める。
・画面明るさの設定が、明るめだと発生頻度低い。※明るめだとその熱で端末が冷えにくいため。画面明るさを最大にすると発生しなかったが、それだと夜は眼負担で使用不可。※2月9日追記→昨晩、気温2度前後で試したところ、画面明るさ最大でも高頻度で症状発生。温度が低ければ低いほど症状は出易いようです。

確実な再現の手順
・充電コードは繋がず。※充電中は端末が冷えないため。
・画面明るさの設定を最低にする。※夜道で実際に使う明るさや、明るさ自動の設定でも症状は起こるが、再現を見るためには最低の明るさが確実。
・気温5度以下の場所に60分置く。※低気温の場所へ移動直後では端末が冷え切っていないためすぐには症状が出ない。気温は7度辺りでも症状出る。
・60分経ったらホーム画面を表示して観測。※スリープしないようにスリープ時間を30分設定にして観測。
・上記のまま観ていると、ゴーストタッチが起こり、勝手にアプリが起動する。アプリを閉じても、数分〜数十分間隔でまたゴーストタッチが起こり、勝手にアプリが起動する。

※セットアップ直後の環境でも出る。ゴーストタッチされる位置は左から2列目のアイコン縦1列。これは同じ症状で困っている方も全く同じ位置で偶然ではない不具合症状です。 セットアップ直後だと、ドコモのホームアプリ使用の場合「dマーケット」かその下の「電話アプリ」が起動します。※2月13日追記→画面設定の「表示サイズ」が標準の場合、左から3列目の「Playストア」が起動することも多かった。とにかく真ん中から左下辺りに掛けてゴーストタップ位置が集中しています。


今度は失敗しないよう、修理申込みの際に、このホームページのURLも伝えました。


ゴーストタッチは、1日に1回でも決してあってはいけないもの。例えば通販サイトで商品を買う時に、意図していない商品が勝手にタップされ同時に申し込まれていた等の可能性もあります。メールやSNSで勝手に意図しない送信先がタップされていたら、場合によっては一大事です。

この機種の場合「寒い中だけで発生する」「暖かい部屋から出た直後だと発生まで時間の猶予(端末が冷えるまで50〜60分)がある」こともあって、修理時に症状を認識してもらいづらいようです。

氷点下で使えないとかいう無理ではなくて、2月の東京の夜、気温7度辺りでも普通に使っていて症状が出て困っています。

1回目修理時にお借りした代替機(Xperia X compact)では、同環境(アプリ等含めて)で夜の寒い場所でも問題なく使えました。

同じ症状で困っている方も、諦めず修理に出してみてください。しばらく(少なくとも来年の冬が終わるまで)は、このページのURLもこのままにしておきますので、このページのURLを修理に出すときに使っていただいてもかまいません。リンクもフリーです。
 

この2回目の修理申込みは本日(2月7日)に行ったばかりなので、
まだ検査・修理結果は出ていません。

今回1回目の修理で残念に思ったのは、「同症状の方が少なくなく」「修理で直っている方」 が
いるのに、異常なしとして戻ってきてしまった対応です。

少なくともSONYさん側には、この機種のゴーストタッチ症状の修理実績は少なからず
残っているはずで、その情報がdocomoさんや検査員さんのほうには全く伝わっていなく、
メーカーと検査員間の情報の伝達が充分でないのかなと思いました。

ツイッターでも私同様に、修理から戻っても直らずという方がいて、それでは
今後、SONYさんやdocomoさんのスマホを買いたいという気持ちは
なくなっていってしまうと思います。

ここ5年の間にXperiaを3機種メインで使ってきて、この機種も自分はすごく気に入っています。
2回目の修理でしっかり直ってきてくれると願っています。

2019.2.7 中村北郎


2月13日追記

4日前(2/9)にdocomoさんから、代替機が届きました。
今度は、修理に出したスマホと同機種の「Xperia XZ2 Premium」を送ってきてくれました。

この代替機をさっそく動作テストした所、1日目2日目に計3時間ほど
早朝中心に外で使ってみてゴーストタッチ無し。早朝は画面の明るさは適度に明るめ設定で
しかし昨日の晩、寒い気温の中を、夜道に適した液晶明るさ設定で歩きつつ使っていた所、
約70分歩いた所でゴーストタッチ(勝手にアプリ起動)が起こってしまいました。
そのままホーム画面にして観測した所、この5分後と7分後と9分後にも発生(計4回)。
そこからは5分間症状が起きず。
画面の明るさの関連性も調べたかったため、ここから画面の明るさを最大に設定
その後は20分間ホーム画面は無事(ゴーストタッチ起こらず)。時間切れで帰宅。

まだテスト時間が少ないですが、残念ながらお借りした代替機も
寒さに長時間触れるとゴーストタッチは出てしまうようで、根は深そうです。
ただ、修理に出した自分の個体よりも今の所頻度は少ないかもしれません。
画面の明るさ設定との関連は深いように感じます。

この代替機の個体では、70分以上、夜の寒い中を歩くことがなければ、
症状は出ない(気が付かない)可能性もあります。
ですが、例えばバス停や駅まで十数分歩いて、更に寒い中バスや電車を数十分待つことは、
特にレアケースでなく多くのユーザーさんにも起こることです。
そして散歩やランニングのお供旅行のお供として寒い中も持ち歩くのはごく通常の使い方です。

自分の修理に出した個体は、0〜2℃付近の日の夜には散歩へ外出して25分後ぐらいから
ゴーストタッチが頻出し始めて、とても安心しては使えない状態になっていました。

まとまらない追記ですいません。取り急ぎ現状の代替機テスト報告です。
まだ動作テスト時間が少ないので、特に画面の明るさ設定との関連をもう少し調べてみます。

修理で直った方や、症状がない個体の方もいるようなので、そこに期待です。


2月15日追記

昨晩、画面の明るさ設定と症状の関連性を調べるため、お借りしている代替機でテストしてみました。
画面の明るさ設定を最大にして寒い中(2℃)の散歩をスタート。約110分間使いましたが症状は出ず。
そこで、画面の明るさを最低に切り替えて、そこから20分後、ゴーストタッチの症状が出ました。
症状は、出始めてからは、数秒から数分毎に頻出。
明るさを最大の半分や、5分の4辺りまで上げても収まらず。
明るさ最大にすると収まり、その後60分症状出ず。
そしてまた明るさを最低にした時、その瞬間にゴーストタッチが起きました。
明るさ変更するために出したタイル(画面上辺を2回下スワイプ)の
「機内モード」のアイコンが勝手に押される事象が3回。
そのタイルを閉じたらまた間髪入れずに勝手にホーム画面のアプリが立ち上がることもありました。

「寒さで端末冷え切り状態」+「画面設定を暗く」にしていると激しく症状が出るようです。
画面の明るさ設定は、一番暗くせずとも明るさ最大にしない限り、症状は頻出しました。(気温2℃時)

修理に出している自分の端末は、明るさを最大にしても、気温が0℃〜1℃の極寒の日には
症状が出てしまっています。
今お借りしている代替機も、昨晩の2℃前後の気温には、液晶明るさ全開で耐えられましたが、
0℃〜1℃でも耐えられるかどうかは、まだわからず。
そもそも、明るさ全開での使用は、夜だと眼に負担が大きすぎて道具として成り立ちません。

画面の明るさ設定と、症状の頻度の関連性が深いことは、今回のテストで確信できました。
寒くても外が明るいうちは、画面の設定も明るくなっているので、症状は起こりづらい。
夜になって明るさ設定を暗めにしたり、自動明るさで使っている人だけが、
このゴーストタッチの症状に悩まされていることになります。

仮定ですが、docomoさんの修理検査では、画面設定を明るくしていれば症状は出づらく異常なしになる。
現実は、夜に外で実際に使う時の明るさ設定にすると、本当に凄く困るほどの症状が出ている
「事件は会議室ではなく、現場で起きている!」とは、まさにこの事なんだろうなと思います。

修理で直った方もいるようですし、元々全く症状が出ない個体もあるかもしれません。
ただ、1日に数タップぐらいのゴーストタップ症状だった場合は、タップされた位置に
アイコンやボタンやリンク等が無い場合もあり、その頻度なら自分で触れてしまったのかもと思い
気が付かずに気にせずに使ってしまっている方も、もしかしたら多いかもしれないなと感じます。

でも1回のゴーストタップであったとしても、SNS等へ意図しない人へプライベートな秘密を
勝手に送られてしまう可能性があると思うと、安心して使うことは出来ません。
スマホを使って通信販売やお金の支払い等も行う方は多くなっているので、
この部分に関しては必ずしっかりと厳格な道具である必要があります。

それから、タイル(画面上辺を2回下スワイプor2本指で下スワイプ)を開いている時に
ちょうどゴーストタッチが起こると、位置的に「機内モード」のアイコンが押されてしまう事が多く
勝手に通信が切れてしまいます。原因不明で勝手に通信が切れるという症状を訴えている方もいて
もしかしたら、ゴーストタッチが原因だった可能性も考えられます。
自分は、昨晩3回も勝手に機内モードにされました。

また、文面まとまらずですみません。もう少しデータを集めて考察後、またまとめを書きます。


2月23日追記

docomoさんから、自分のXZ2 Premiumが修理されて帰ってきました
今度は、症状を確認していただいていて、タッチパネルを含む部品(フロントケース)を
交換して修理して頂けました。
まだ不具合が収まっているかの確認は出来ていないのですが、とりあえずほっとしました。
明日、夜寒い中で実際に使ってみる予定です。寒さに強くなっていることを願います。
修理して頂いた、docomoさん、SONYさん、有難うございます。



2月25日追記

昨晩、修理して頂いたXZ2 Premiumを夜の散歩に持ち歩いて長時間使ってみました。
しかし昨晩は気温が高めで8℃までしか下がらない中での散歩でした。
そして、2時間30分近く持ち歩いて使いましたが、ゴーストタッチは1度も出ず無問題。
とりあえずほっとしましたが、もう少し気温が低い日にもがっつり使ってみます。

ひとつ、修理前と大きく変わったと感じたことがあって、
それは、修理後は触っていて明らかに端末(パネル部)が冷えにくくなっているな
と感じています。
お借りしている代替機(ゴーストタッチ症状あり)と、修理後の自分の端末を
持ち比べると、前者(修理前)はスリープ中だと室内でもかなりひんやり冷めてくるのですが
後者(修理後)は、そこまでひんやりと感じません。
あと、まだ極寒の状況で使ってないからかもしれませんが、画面端のタッチ反応が
いつでもスムーズになった気もします。
とにかく気温高めな8℃だったとはいえ、久しぶりに長時間ゴーストタッチに悩まされることなく
長時間の夜散歩使いを完走できました。嬉しく、有難いです。
2月下旬、3月でもまだ気温が下がる日はあるので、あえて寒い日にまた動作を確かめて来ます。


2月27日追記

また散歩使いで動作を確かめて来ました。
昨晩、気温8℃で2時間。今朝、気温4〜6℃で3時間
どちらも、ゴーストタッチ症状は全く起きず、快適に使えました


4℃台まで大丈夫だったので無事修理成功だと思います
SONYさん、docomoさん、有難うございます。
今後、安心して使えそうです。

ほっとしたのも束の間、今日、本機(XZ2 Premium)のソフトウェアのアップデートが来たとの情報。
修正内容は「まれにタッチパネルが正しく動作しない場合があります」(docomo)
auの同機種も同時にアップデートが来てこちらはより詳しく
「低温環境で、まれにタッチパネル誤動作がおきる場合がある」
と、はっきり正直に書かれています。
※「まれに」と書いてありますが、個体にもよるかもしれませんが、お借りした代替機も
稀ではなく、寒い夜の長時間散歩に出かけたら確実に頻繁に症状が出て普通には使えません

自分は12月に症状を知って修理出さなかったのは、ソフトのアップデートで直るかもしれない
思っていたからで、1月にアップデートが来ても直らなかったので、今回修理に出したという経緯があります。

ちなみに、修理して頂いた自分の端末は、アップデート前(ソフトビルド番号52.0.8.9.49)で
この不具合がハード的に改善されています。(現状、気温4℃まで確認)

寒さの問題を抱えたハードを我慢しながら使っている方も、このソフトウェア更新で
完全に直ればみんな幸せですが、もしソフトウェア更新で症状が完全に直らなかった場合は
諦めずに、修理に出してみてください。
自分はdocomoのケータイ補償サービスに入っていないですが、1年保証はあるので
無料で修理して頂けました。

お金の損得の問題よりも、せっかくいいスマホなのに
不具合を我慢しながら使うというのは、本当に気持ちがもったいないです
このスマホを作った方もそれは本望じゃないと思います。きっと快適に使って欲しいはずで。

その修理のために、このページがお役に立てれば幸いです。


ゴーストタッチ不具合があった自分の端末の製造番号…下6桁が、63万台(35365109063xxxx
ゴーストタッチ不具合があったお借りした代替機の製造番号…下6桁が、91万台(35365109091xxxx
auさんのアップデート発表内容からも、この症状は一部の個体だけとは言えない範囲だと思われます。


3月23日追記

色々所用で書けずにいましたが、先月末のソフトウェアアップデートで逆にタッチ不具合が出ている方が
少なくないようです。(Twitterで、「xz2プレミアム タッチ」を検索して最新を見てください)
今不具合が出ていない方は、アップデートせず少し様子を見たほうがいいかもしれません

自分が先月、docomoさんからお借りした代替機(同じXZ2 Premium。ゴーストタッチ不具合がありました)に
そのソフトウェアアップデートをしましたが、返却までの短い時間を試した限りでは、特に問題はなかったです。
(寒い場所で直っているかどうかや、修正によるタッチ反応の細かな確認は
暖かい日が多く時間の都合でできませんでした)

自分の修理してもらった端末については、周囲の情報から不穏な空気を感じたため
まだソフトウェアアップデートは行っていません。
アップデートはしないままで、修理をしてもらってから寒い日も何日かありましたが
ゴーストタッチは1度も起こっておらず快適に使えています。
次のアップデートが来たら、もう少し様子を見つつアップデート予定です。

アップデート前は問題なく、アップデート後に重篤なタッチ不具合になっている方が少なくはないようなので
本来誠意のある企業なら、アップデートによる注意をすぐにアナウンスすべき状況だと思います。
それで問い合わせに対しても「お客様のアプリの使い方の問題です」と言われてしまって
修理されずに返されてしまっている方もいるようです。
ユーザーがあまり多くはない機種なのでこの対応なのでしょうか。ツイートを見ていると切なくなります。

SONYさん、docomoさん、auさん、見てみてください。
「xz2プレミアム タッチ」のTwitter検索結果
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